gradation MARBLE(りさまま日記)

日記で振り返りと思考

病院は人生上手くいっていない最大の時、退院する時は少しでも上向きにするのが私の仕事

人生はうまくいかないもんだ

 

看護師の仕事をしていると

うまくいかない時期の人をたくさん見てきている

なんなら、こんなに重なるものなのかい?!ってくらい、不幸が重なることだってあるのを何度だって見てきた

 

夫婦でいっきに病気とか

自分が病気になって入院している間に家族が亡くなっちゃったとか

子どもが生まれてすぐに、事故に会って旦那さん危篤状態とか脳死状態とか…

 

人生っていい意味でも悪い意味でも変化に富みすぎていて

何もなかったのに急に病気になった!って

びっくりーーーって人も見かけるけど

生まれてから死ぬまでの間に絶対にいいことも悪いこともあるわけだから

ずっと順調に来ただけで、病気になった今は人生でも悪い時期なんだよって思う

 

どんなに上手くいってる人だって

いずれ親は弱っていくし、最期を迎えるし

自分だって老いていく、病も患うかもしれない

悪い時は必ず来るし、でもずっとでもなかったりする。

 

実はその悪い時って、どん底ならそれ以上悪くならなくて

どこかで上向きになって、気づいたら乗り越えられているかもいしれない

 

病院で言えば、退院する時がそうなのかな・・

少なからず入院した時よりも何とかなっていることが多いかな。

でもなにか1つ2つ抱えて帰る人もいるし

もう最期かも・・・と言って帰る人もいる。

 

あぁ、こうして日記を書いていて

今の私の仕事は

入院した時よりも少なからず上向きになっている状態で帰るお手伝いをしているのかもしれない。

 

なにもかもすっぱり、きれいさっぱり治ったのなら出番はないけれど

なんともかんとも、どうしたら安心して帰れるんだろう

この人の人生をもっと上向きにできるのだろう…ってイメージするのだ

 

どんなに大変な病気だって

未来のことはわからない

何もかも全部だめって決めつけられなくて

可能性を残せる道を探していくのだ

 

本当の本当に最期ってこともあるけれど…

そういう時は、苦しみがなるべく少なく辛くなく

大好きな人といっしょにいられる時間をどれだけ作れるかって言うのを考えるよ

何がベストなのか

だけど無謀にではなくて、安全面も考えながら、落としどころを見つけるのだ

 

いつだって、ベストの答えなんて全然わからない

早期退院が求められる中で、はよ退院させろの圧力は半端ない。

できる限りのベターを見つけて

そして、バトンを渡す、次の支援者にお願いしていく

 

あぁ、がんばろ

明日も頑張ろ