gradation MARBLE

日記で振り返りと思考、退院調整看護師の呟き

人生最期のステージにある患者さんの支援をして思ったこと。今の仕事って、ご縁を結ぶ役割かもね、素敵なことなのかもね

今日仕事をしていて思ったこと。

 

末期の癌で、高齢者の一歩手前、私たち医療者的には、まだまだお若い方。

 

でももう、主治医の先生に言わせると、半月とがんばれなくて、なんなら自宅に帰れるかどうかもわからない状態だそうで。

 

「どうしても家族のために帰りたい」

 

それだけの想いで、たぶん気持ちだけで、しんどすぎる状態に耐えて、気を持っているように思えた。

 

その患者さん、泣いてた。

今なら何とか家に帰れそうだから、家族が待ってるよっていってくれるから、家族のために帰りたいって。

どんなに短くてもいいからって。

 

そうだよね、帰りたいよね…

絶対に家に帰ろうねって、私がんばるねって言って、内心予定が合うかどうか、果たして間に合うかどうか、ハラハラ、いつもの胃のキリキリだ。

 

いつも助けてもらっている訪問診療の先生や、訪問看護さんのご好意で、明日の退院にこぎつけられた。

患者さんにそのことを告げたら、本当に喜んでくれた。

その患者さんと手を取り合って泣いた。

初対面だけど、なんか心が通じ合えた気がした。

患者さんの想いに答えて、超多忙の中で、何とかするね、行くねって言ってくださった訪問診療の先生、訪問看護さん、いつもいつも助けてくださって感謝しかない…

このタッグなら、この患者さんを助けてくださるはず。

 

すごくうれしかった。

 

でも、ふっと湧いてしまった想いがある。

 

すごく大変な中で、その小さな願いをかなえることに懸命に頑張る今の仕事はすごく好きだ。

 

でも、苦しんでいる人がいる前提でないと、この感動ややりがいが得られないってのが、ちょっと切ない気もするのだ。

 

私は苦しんでいる人がいないと、やりがいがない?できることがない?

苦しんでいる人がいないのが、本当は理想なのに!

 

看護師だからさ、そりゃ病気で苦しんでいる人のご支援をするのが本業だ。

社会人になってから、ずっと病院という箱の中で生きてきた。

 

たくさんお辛い方にお会いしながら、

回復して元気に退院していく人

治り切らずに退院していった方

悲しくも命の灯が消えてしまった方

いろーんな方の苦しみに向き合ってきた。

 

これが看護師の仕事なのかもしれない

 

でも、なにかもうちょっと、できることってないのかな?

心が明るくなること

ワクワクするようなこと

何かできないかな?

 

どうしても、ネガティブ脳というか、リスク回避、危険な目に合わせない

命を守るって、守りに徹した思考になっている気がするんだ。

 

でもさ、この世の中って、もっと花が開いたように、心が喜ぶ場面ってもっともっと明るく存在すると思うんだ。

 

そんな中で、私も力を発揮できたらなぁ・・

 

なんて思ったり。

 

でも、ご自宅になんとか帰るお手伝いをできたのは、とても嬉しかった。

病棟のみんなが、翌日退院で無理くり調整したのをすごいと言ってくれるけど、違うの。

訪問に行ってくださる先生、看護師さんが本当に優しいの、いい方たちなの。

そして、患者さんご自身が持っていたの。

今まで頑張ってきて、戦ってきて、こらえてきたから、今回くらいはさって、タイミングが合ったと思う。

 

たった1日だけど、こうしてお会いした患者さんの、人生最期のステージで関わるのって、心の底からご縁あってのことだと思う。

 

あぁ、退院調整って、ご縁を結ぶ役割なのかもしれない。

 

ご縁を結ぶって、つながりができるって、なんか嬉しいよネ。

一人じゃない、とか、温かみがあるとか…

なんかネ、そういうのって、あこがれるなぁ…

 

明日無事に帰れますように!

 

患者さん、私に気づきを下さって感謝です…。

 

今日の感謝3つ

①急なお願いにもかかわらず、対応して下さるという訪問診療の先生、本当に感謝です。

②①の訪問診療の先生に加えて、訪問看護さんも…いつも本当に感謝です…!

 

③憧れの女医さんが、とんでもないスピードで、お手紙書いてくださった…感謝すぎます( ;∀;)♡大好き