職員食堂で、同期の子(外来看護師さん)が隣に座った。
お互い来年度で20年目になるのだが、その子は3月いっぱいで辞めると、ついこの間きいたばかり。
特にすごく仲がいいわけではない、長く看護師やってると、どんどん少なくなる同期は、なんとなくお互い同期だってわかって変な親近感だ。
病院の職員食堂は、コロナ以来、会話禁止。
未だにアクリルの衝立が置いてある。
だけどその子は「お子さん元気?」
「いくつになった?」
「女の子だっけ?」
と何度も声をかけてきた。
「いったい、わざわざ食堂でどうした?」って思った。
必死に小声で、口元を抑えて答える
正直、ちょっと迷惑。
だれもしゃべっていないし、退院調整看護師に持たされる院内PHSが鳴るだけでも慌ててマスクをするくらいなのに、
食堂にいる全員(ほぼすべて医療従事者)を敵に回すような行動をとるなんて・・・
(って、あなたも看護師さん)
「子育てに悩むことない?」
「子どものことでセミナーに通ってて・・・」
確か記憶では彼女は2回お腹が大きくなって、休んで復帰した気がする。
私の娘はその2回の間に生まれた気がしないでもない。
正直、同じ病棟で働いたこともなく、あいさつ程度の中なんだけどな・・・
でもセミナーに通う程悩んでいて、お話厳禁の職員食堂で話しかけるくらいせっぱつまっていて、20年勤めあげる前に辞めるのは、きっとただ事でないくらい、子育てになにかあったのか?と思った。
だが、お話厳禁の中、私がじっくりゆっくり話せることもない。
「悩むは悩むけど、子どもは他人だと思っているからな…」
精一杯私の考えを伝えて、彼女は「いいな、そんな風に思えたらな…」と笑っていた。
もっとゆっくり聞いて上げれればよかったのか
と、思いつつも、浅い関係の中、お互いゆっくりじっくり話すこともほぼなかった。
なんとなく、同期。同じ建物の中でそれぞれ違う場所で看護師をやってきた。
子育ての話なんてほぼなくて、なんとなく親近感、なのだ。
ここで適当なことは言えない。
何を抱えていたんだろう、と思いふけりながらも
やっぱり子どもは私の腹の中から出てからはずっと他人なのだ。
人生のほんの一瞬、腹の中でへその緒が繋がっていて、一体化していたけれど
やっぱり娘は娘だ。
かわいい存在に間違いはないし、幸せになってほしいし、苦労はしない方がいいしと思いながらも、自分の足で立って、私が突然いなくなったって、強く生きていってほしいと願う。
だからこそ、いろんなことをやってみてほしいし、私は手を出さない。
我慢する、待ってる。
娘ができようができまいが、関係ない。
危なくても、多少の傷ができても、大けがしなければいい。
だって、何もかもが彼女の経験で、いいことも悪いこともある。
苦労の末に大きな収穫があったり、悲しいことがあるからこそ、とてつもない喜びを知ることができる。
そして、何より、娘は世界中でたった一人の娘だ。
そして私にとって何よりの宝物だから、自分を大切にしてほしい。
唯一無二の存在なのだから、多少足が遅かろうが、恥ずかしがりだろうが、算数が苦手だろうが、マジで大したことない。
数字で表されるテストなんて、マジで意味がない。
唯一戦うとすれば、自分自身だ、自分に負けるな…
親が悩んで心配するのは、当たり前、いい親だなって思いながらも
自分が心配だ、不安だ、下手すれば怒れてくるだろう。
でも、それは自分の気持ちとの折り合いだ。
子育てをうまくやろうなんて無理な話だ。
上手い子育てって、誰かが決めた正解なんじゃないの。
もしくは多数の人が作り出した幻想なんじゃないの。
誰一人だって同じ人間なんていないんだから、同じくらい子育ての方法ってあるんじゃないの。
子どもは他人よ。
他人を操作するなんてできやしないからさ。
自分の考え方、とらえ方、気持ちの持ちようしか、変えられないのさ。
だったら、自分が是と思うこと、善と思うことをやるしかないのさ。
・・・なんて常々思ってる
肩の力を抜いて、なるようにしかならない。
気持ちはわからんでもないけど、子どもとの今を楽しみたいな~と思う。
今日の感謝3つ
①とにかく遠方の患者さんの担当をしてくださってる看護師さん。丁寧にいつも連絡をくれて、私のことを頼りにしてくださって本当にありがたい。この温かい関係が本当に温かいです。
②施設入所のために、とんでもない勢いで書類を作り上げてくださった、病棟事務さんと主治医の先生。たぶん、今までで最速。マジで感謝しかありません!
③すっかり大事な書類にサインをしに行くのを忘れていたのに、全く怒らず優しく大丈夫ですよ!っていってくださった、他部署の師長さんに感謝ーーーー!