gradation MARBLE(りさまま日記)

日記で振り返りと思考

表面的に物事を見たくない、傷ついた経験は深く物事を見るきっかけになったかも

表面的なものだけでなく、深く、多角的に見られるようになりたい。

深さと、鳥のように高い所から俯瞰してみられるように

また虫のように細かく小さくも

3次元的にだけでなく、4次元的にも、時をさかのぼったり、遠く未来を見通すような力。

 

そうすれば、もっといろんな物事がみえるようになるし

誰かの気持ちに寄り添うことができるし、傷つけないかもしれない。

自分の考え方や、あらゆる言葉の意図に思いを巡らせて

喜んだり、必要以上に傷つくこともないかもしれない。

 

私はもっと、深く、広く、長い目をもって

生きていきたい。

 

たくさんの可能性を考えられて、広い視野で生きていきたいのだ。

 

「だれだ咳ばっかりしやがって、変な病気じゃないだろうな」

 

そんな言葉をかけられたのは、父を救急外来に連れていき半日以上かけてやっと入院が決まり、病室に案内された時だった。

昔から風邪をひくと、なかなか治らず、咳は特に長引いた。

父が入院したときは、どんなに我慢しても咳が出て、のど飴を切らせばまた咳が出続けた。

娘が2歳、イヤイヤ期と職場の保育園から地域の保育園へ入学のし直し

自分自身の仕事の繁忙さ、そこに予後の間もない父の介護が重なったときで、疲労に重なる疲労がたまっていたんだろう。

 

コロナ禍の前とはいえ、病院に本来ならこんな咳をしていくべきではない、だけど足の悪い母一人では入院の手続きも難しい。

なにより、父の命はそう長くはない、そんな状況だった。

 

正直、不快な想いをさせたのは本当に申し訳なかったが、私も傷ついた。

なにも望んで体調が悪くなったわけじゃないし、心も体もボロボロだ。

なにもそんな言葉を言わなくても・・・。

悠長に受け入れられるほど、心の余裕もなかった。

 

看護師として病棟に勤めているときもニコニコ話を聞きながら

 

「あなたは元気そうでいいわね」

子宮筋腫で大量出血して大貧血でホルモン治療してます、今度手術を控えているんです。)

 

「あなたに家族を介護するつらさがわかるもんか」

(父がガンで痛くてしんどくて、人工肛門もあって、わが家はめちゃくちゃです)

 

「子ども1人?もっとたくさん産まなきゃ!!」

(すでに腹を2回も切ってるし、私は一人しか見れる自信がないのでもういいんです・・・)

 

なんて、決して口には出さないけれど、目の前の私しか見えていないんだな

ご自分の価値観で物事を語っているのだな・・・と思ったものだ。

そう思えば、幾分か自分の気持ちは楽になる。

(だけどしっかり傷ついていると思うよ)

 

表面的なことしかみないで、深く考えずにいること、わからない、気づけない、知らず知らずのうちに傷つけてしまっているかもしれないなんてことは、したくない、と考えるようになった。

(そもそも、そんなこと気にしない!好きに言わせとけばいい!というさっぱりした性格だったらよかったなぁ・・・とも思わないこともないけど、やっぱりこれは性分だ)

 

看護師だからこそ、というのもあるかもしれないが

表面的に人を見ないように心がけている。

入院にいたるまでの経緯や、退院した後のことを想像して、その人の生き方を考える。

自分と価値観が違う、合わないというひとも、ままいる。

だってそれは仕方がないこと、こんだけ多くの人がいればしかるべき。

 

「もう死にたいって思っています」

なんていわれても、そんなこと言わないでください、なんて言えない。

だって死にたいくらい辛いのが事実なんだから。

その心はその人の物なのだから・・・。

 

表面で物事を見ない。

そこには、裏側や深みがある、表面からは見えない事実がある。

掘り下げていくこと、逆に客観的に見ること。

そして時系列を見ていくこと・・・。

見えないものを見ようとすることで、人からの信頼を得たり

心と心のつながりを感じられる時もあった。

とても大切なことだと思うの。

 

だからこそ、

私はもっと、深く、広く、長い目をもって

生きていきたい。

 

たくさんの可能性を考えられて、広い視野で生きていきたいのだ。