gradation MARBLE(りさまま日記)

日記で振り返りと思考

退院調整をやっていてケアマネさんに助けてもらってばかり。もっとケアマネさんを評価してほしい!(熱弁)

ケアマネージャーさんってすごい!

 

退院調整看護師として働いていると、自宅に帰りたい!でも介護保険のサービスを利用したい…となることが往々にしてある。

そんな時にお世話になるのがケアマネージャーさん(ケアマネさんと呼ばせていただく)

 

ケアマネさんって本当に偉大だと思う。

医療畑で病院勤務しかしたことのない私にとって、地域包括支援センターにいってからの3年間、感動しっぱなしだった。

 

 

看護師の私の目線は、医療目線過ぎて、身体のこと、病気のこと、治療のこと、薬のことちょっとした医者に近い存在に看護師ってなっているんじゃないかって思う。

 

これはもう、生きてきた業界や環境がそうさせていて、専門的と言えば専門性があっていいのかもしれないし、得意分野ってことなのかもしれない。

でもさ、本来の看護師って、療養上の世話をする存在、だからこそ自宅に帰ってからのこととか、考えられるようになっていないとな~~~とも思う。

でも昨今では、急性期に勤めていると、なおさら患者さんの生活の視点から遠ざかっているように感じる。

業務の多忙さのせいもあって、いかに業務を円滑に進めるか、早く退院させるかが大きくなって、まるでベルトコンベアーに患者さんを乗せて退院までもっていくのかに重きが置かれがちだ。

(というか、そうするしかない。どんどん忙しくなっていて、高齢者(病状が複雑&どうしてもお世話に手間がかかる)業務上のチェックだの、事務的なこととか増やしすぎているのに患者さん一人当たりの看護師の数を増やさないのが悪い)

(患者さんのご自宅にうかがう訪問看護師さんはまたちょっと違うと思うのだけれど)

 

まぁ、言い訳がましくなってたけれど、こうなった時代の流れがあるからこそ、ケアマネさんや介護士さん、ヘルパーさん、いろんな介護業界がどんどん出てきたんだろうな。

 

在宅の支援者の方々、福祉関係の方々は、医療関係者の視点とまったく違う。

まずはその人の家での過ごし方や、家の環境をみたり、好きなこと、趣味、価値観などなど、その人の人生に寄り添っている感じがする。

 

患者さんの人生において、入院するのって、実は点でしかなくて、入院前から退院後の長い歴史が続いているんだよね…。

病院にしかいないと、この視点が抜け落ちてることが多いと思う。

まるで病院の中がすべてのようなのだ。

 

ケアマネさんの、「その人」を見る力が本当にすごい。

生活歴も、家族歴も経済面も、社会性も、住宅環境も、医療面も何もかも、本当にその人のまるっとすべてを把握して、時間をかけてその人と関わっている。

長い関りの中で見えてきた、その人の人生に寄り添って、どうしていったら、その人らしく生活できるのかね・・・?って言ったところを、できないところをサービスでカバーしたり、介護保険外でも何かしら考えて支えてくれるのよ…。

 

地域包括支援センターにいたときは、学びになることばかりだった。

病気しか見れない私は、その視点、考え方がとっても学びになった。

そして、その人らしさを追求するほど、答えのなさや未来の不明確さ、そして時を「待つ」ことを覚えた。

だれもが老いてゆく自分、病気になった自分を想像して生きられるわけじゃない。

「困ったとき」にこそ何かしら人生の転機が訪れる。

介護保険なんてまだ自分はそんな年じゃない!って人も受けられるようになったり…。

 

そんな人生の転機の最たるものは入院だと思う。

入院することで、受け入れられなかった自分の現実(病気や自分の衰え、人生の残り時間)を知ることで、生き方を変えないといけない、変えるきっかけになりやすい。

(ぜーーーーーったい曲げないって人もいるけれど、そういう時は家族が大変か見放すか、距離を取るか…みたいなケースも多々ある)

 

病院の中と、ほんのちょっとだけ在宅の世界を見ることで、今度は病院の中に戻って退院調整として働いている。

ケアマネさんの入院前からの情報を聞いたり、できることなら、入院をきっかけに退院後の生活をいい方へ迎えるようなお手伝いがしたいなぁと思う。

 

ケアマネさんのすごさや、縁の下の力持ち的なところの認知がまだまだだと思う。

なんなら、ちょっと社会的地位が低いように思っている人もいるんじゃないか

もっと評価されるべき仕事だし、もっと尊敬されて、素晴らしい存在だってことが知られてほしい。

でないと、本当に大変な仕事で、続けられないし、大変な人の大変な支援をしたらボーナスで報酬が入るとか、マジで考えてほしいよ。

あと更新研修するのも大変だけど、せめて更新料もっと下げられないのかしら…。下げられないならもっと報酬が増えたらいいのに!

 

なんて、ここ数件、とっても素敵な、めちゃくちゃ動いてくださって助けて下さったケアマネさんに感動しすぎて熱くなってしまった。

本当に感謝しかないし、患者さんをお願いしますって気持ちしかない。

 

もっとケアマネさんたちが評価されて、良い待遇になりますように!

今お手伝いしている患者さんも、すこしでもやりやすくなるように、できることをしていきたいなぁ・・・。