gradation MARBLE(りさまま日記)

日記で振り返りと思考

家族だからといって仲がいいとは限らないし、本当の家族の在り方って・・・と考えた

娘のいとこのお誕生日パーティーのため、パパの実家へ集合

 

お誕生日パーティーの名目で

パパの両親、兄弟、その子供たちが定期的に一堂に会している

 

いつも義母がいろんな食事を用意してくれて

もてなしてくれて、孫(娘たち)の面倒を見てくれ

嫁としてそれはもーーなんの役割もなくゆっくりと過ごさせてくれる

夫の実家にいくハードルをとっても下げてくれている。

 

パパの家は本当に家族仲良く

それぞれが自由でそれぞれ楽しんでいて

記念日毎に必ず集う

良い家族だなぁ〜と思う

 

それに比べ、

自分の父親は家族を顧みない人で

仕事とパチンコ屋を行き来して

家にいないことがほとんど

休みの日は開店から閉店までパチンコ、

早く帰ってきたと思えば

金をスって母にお金をせビリに来るのだ

儲ければお金をばら撒いて、自分がお殿様かなんかだといい気分に浸る

私の進学も、好きなものもやりたいことも何もかも知らないのに

親戚には私のことを何でも知っているかのように吹聴し

あろうことか、小学校高学年の時

みんなの前で私の胸を触ってドン引きの仲良しパフォーマンスをしたり

(父の親戚はドン引きしないのがドン引き)

大人になって信号無視したじーさんに追突された時も

まるで私が悪いとばかりに行ってなんにもしてくれなかった

足に障害を持つ母が賢く立ち回ってくれたおかげで

なんとか大きくひねくれることもなく

多少の、いやけっこう自己肯定感低めに育ったけれど

とりあえず自立はできている・・・と思う

そんな父はもうすぐ大腸癌で亡くなって7回忌になる

(父の癌がわかってから亡くなるまでの時間は人生最高にしんどかったけど、看護師としてこの上なく貴重な経験になって、死をもってして父としての役割を果たしたんじゃないかと今でも考えると泣けてくる)

 

義弟のお嫁さんの父親も年代が近いからか似たり寄ったりで

笑って話をしてくれるけれど、相当大変だと思う

強靭な肉体の持ち主で、長生きしそうで、苦労は続きそうだ

 

義弟のお嫁さんも、パパの実家の家族仲の良さを感じている

お互い家族に苦労してきたからこそ

世間一般夫の実家に行くハードルは低いようだ

 

家の中は端から見えることはなくて

よその家族を見ていると、まるで幸せそうで家族仲はいいものだと

当然のように思ってしまう。

表面ばかりを見ていて、うらやましくなることもあるだろう。

だけど

看護師をして長くいろんな人、その家族と関わってくると

家族仲がいい家族ばかりなんかじゃなくて

親子、兄弟間の中の悪さや、音信不通の家族がいる

絶対に世話なんて焼きたくない、酷いことされたから無理

とか、昭和のおじさん、おじいちゃんたちの権力が強すぎて

奥さん、お嫁さんに世話をがっつり要求されたり

もやること、たくさんだ

財産問題とか、親の年金で生活している子どもとか

蓋を開ければ、家の中をのぞいてしまえば

絵に描いたような家族ばかりじゃないんだよね

 

だからこそ、退院調整をするときは

思い込みで家族だから助けてくれるだろう、とか

当たり前に協力できるなんて考えちゃいけない

どんな関係性で、どんなふうにお互いを思っていて

どこまでならやってくれそうか、毎回毎回確認だ。

 

日本政府が家族間でなんとかするように仕向ける政策は

すごくナンセンスだ。

もうずっと女性が負担を強いられる家族関係が続いていて

女性の社会進出、共働きでないとまわらない生活状況を考えれば

もはや自宅での介護、看護なんて無理でしょう。

 

家族関係が破綻している場合は、まったくもって家族支援を期待できないし

無理やり看護、介護をさせることで、その人のモチベーションや可能性を奪い

貴重な労働力、社会資源を奪うことになりかねない。

 

昔のように生き方が限られる時代じゃない。

無理に家族に縛ろうとすればするほど

結婚や出産を拒むようになるだろうし

一人でいることの方が楽に思ってしまうんじゃないだろうか…

温かい家庭を持つ幸せを思い描けないんじゃないだろうか…

 

今私は、幸せだ

こんなに可愛い娘と、穏やかな家庭で育った旦那さんと家族でいられることに

本当に幸せだ

 

この世に生きる人が

みんな、みんな大切な人で

どんな家庭環境で、自己肯定感が低くあったとしても

とっても大切な存在で

無限の力を秘めていると思う

世を儚むことなく、その持ちうる能力を発揮してもらえるだけで

この世の中はどんどん素敵になって行くと思うの

 

家族に縛り付けちゃいけない、お互いがお互いの幸せを望む

そのためのパートナー、チームとして上下関係のない家族が

本物の家族なんだと思っている