涙が出るくらい温かい人と人の関わりってある。
今日は2人ほど一緒に泣いてきた。
仕事柄、いろんな人の人生ストーリーを聞くことが多いし
病院って、基本的に人生にとってマイナスの時期に当たる場面
人生の振り返りや、自分の身体や心に対する後悔をしたり
なんなら、人生の幕を閉じる時だったり家族との永遠のお別れの場所になるかもしれない。
1人は、50年以上連れ添った旦那さんまで病気になってしまって
自分自身も自宅に帰れないかもしれないという患者さん
すごく明るく前向きに話をしていたけれど、
まだまだ治療もリハビリも長くて、この先どうなるかわからないけど
でも、自分自身ががんばって、家に帰れるようにならないとねって
旦那さんのことが大好きで、旦那さんもがんばっていて
「またいっしょに少しでも生活したい」
って、うるうるしながら話されると、50年以上の夫婦生活かーーいろいろあったんだろうなー大変なこともいいことも、お子さんも生まれて―成長してー孫が生まれて―とか考えると…
泣ける
現状はなかなかに絶望的だけど
未来はどうなるかわからない
年齢も高齢者の域だ。
劇的に改善するかと言えば、もう本当に本人とご家族の努力次第。
でも願いを叶えてほしいな…。
2人目は、もしかしたらもうすぐ命が危ないかも…?と最近わかった患者さんの娘さん。
お父さんはすんごく好き勝手にやってきて、身体ボロボロで
私だったら勝手にしろやーーーー!
もう知らーーーーーん!
って投げ出したくなるような人だ。
でも娘さん健気にお父さんのために、いろんなと頃に走り回ってくれて…
小さなお子さんもいるのに。
「もうあまり長くないと思うから、もっとお父さんに会っておかないといけないですね…」
なんて、うるうるっとされたら私もうるうる来てしまう…
泣くってなかなか人前でできないことで、心の中を開いて出してくれたって思うと、あぁありがとう、その気持ちを教えてくれて、出してくれてって思う。
泣くのって心の浄化で、中にたまった辛さや苦しさがひと時でも出せるといいなと思う。
出さないと人間苦しいよ辛いよ。
いっしょにうるうるして、心を交わして。
私はその瞬間がとても好きだ。
いっしょに泣いちゃう看護師は良くないって言われるけれど
看護師だって人間だし
本人よりも泣きじゃくって、泣けないレベルに泣くとか
仕事ができんレベルまで泣いちゃいかんけど
うるっとするところまでは許してほしい、
だって勝手に出てきちゃうんだもーん…( ;∀;)
看護師ってなんか注射とかできるすごい人のように思うけど
こうして、心の通わせ合うのは、看護師じゃなくてもいいように思う。
人間同士だからできるというか…
そりゃ看護師だから専門的なことも習うけど
そうやって知識や技術でどうこうしようって時は
患者さん、人の心は真には動かないよ
動かそうとするんじゃなくて、いっしょに揺れる、共鳴する感じ
このいっしょに揺れて共鳴する時
何か目に見えるわけじゃない何かを感じた時
すごく心が洗われて、温かい気持ちになって、次へ進もうって思えるような気がする
私はこの感覚を求めて人に対する仕事をしているのかもしれないね
もっと求めて、いろんな人と共鳴していきたいな…