「子どもは何人いるの?一人だけ?もう一人くらい産んだらいいじゃない」
なんて言葉を何度もかけられたのを思い出した。
だいたいが年配の方
患者さんたちだったり介護予防教室の参加者の方だったり
思い思いに、ただ私に興味を持って話しかけてくれるのだけれど。
にこにことその言葉を受け止めて、
でもなんだろう、ずっとモヤッとするものがあった。
まぁ、はっきり言って・・・
「いや、それって私の自由でしょ」
って笑顔の裏でおぼろげに思っていた自分ちょっと感じ悪いな…と思いつつ
そうやって声をかけてきてくれた方たちの中では
子どもは一人じゃないってご家庭が多い時代だったわけで。
それがみなさんの常識で当たり前なのだろう。
私はひとりっ子で、子どもは私しかいない、兄弟のいない環境の中で育ってきた。
それが私にとって当たり前で、自分が子どもを持つと決めた時
二人以上育てている自分が想像できなかった。
お金のこととか、仕事をしているとか、気持ち以外の面でも、
もちろん理由はあるのだけれど。
時代は変わった、社会も変わった、当たり前も変わった。
そして人によっても当たり前は違うのだ。
「一人だと子どもが寂しがるよ。」
ご好意だと思うのだけれど、私が子どもの頃は寂しくなかった。
そりゃ自分の娘が寂しいと思うかもしれないし
自分のエゴで寂しくさせてしまうのかもしれない。
だけど、もともと多くのタスクが目の前にあると
真っ白になってしまう私には
一人の子を一生懸命丁寧に愛することで手一杯なんだと思う。
これは私の個性で当たり前。
性格も、特徴も価値観も生きてきた環境も何もかも違う。
全てが変数の中なのだ。
当たり前だってどんどん変わる。
同じ人の中でも重ねてきた年、いっしょにいる人との間で変わることもあるだろう。
人と人との間に、当たり前がちがう時にぶつかることもあるだろう。
でも、当たり前の種類は無限にあって、
それを知っているだけで柔軟に受け止めることも
(受け止められないこともあるだろうけど)
できるのかもしれないね。
私はこの大切な一人娘を大切に育てる。
それが私にとっての当たり前。
何人お子さんがいても、いなくても
結婚していようとしていなくても
それぞれの当たり前が存在することを知って認め合って
生きていけたらいいのにねって
ふと考えてしまったなぁ・・
とにもかくにも娘ちゃんが大好き!!